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標準品・規格

データキャリア

ユーザの中でRFIDシステムを検討される中で標準規格にのっとったものが欲しいと要求されるケースがある。もっともな要望であるが、残念ながらお応えするのは難しい。前項の中でも述べたが国際標準規格が制定されているのは数あるデータキャリアシステムの中で密着型のICカードのみなのである。注目されている近接型のICカードにしても論議はこれからというところであり、今しばらくはどの機種を持って標準といえることはないだろう。カード形状でないとなればなおさらである。標準品が現在存在しているのであればそれを選ばないということは問題があるかもしれない。しかし今はあるものから最もニーズに合うものを選ぶしかないのである。

ここで考えなければならないのは何故標準であることを求めるかにある。目的はシステムの導入にあたっての開発効率の向上や低コスト化であると考えられる。RFIDの導入は解決の手段であって目的ではないはずで、RFIDを既存のシステムの中でいかにうまく活用できるかを検討していく必要がある。

RFIDには標準はなくとも、既存のシステムの標準に沿っているということは重要である。例えば近接型のICカードの場合、85.6×54.0×0.76mmという大きさが定義されている。これは既存の磁気ストライプカードとの共用が念頭にある。「非接触型なのだから大きさや厚さはどうでもいい」という見方もあるが、「このカードは非接触としても磁気ストライプカードとしても使えます」という考えの方が既存のシステムを活かしやすい。