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遠隔型と接触型・近接型の違い

データキャリア

離れたところから認識を行う遠隔型のシステムは、操作をしてリーダ・リーダライタに読み込ませる作業を行う接触型・近接型とデータの取扱が異なることに注意が必要となる。

例えばアクセスコントロールシステムでリーダが扉の表側についている場合、接触型もしくは近接型であればリーダへ読み込ませる作業を明示的に行うのであり、そのデータは入室行為であるとみなしてよい。しかし、遠隔型の場合ではリーダに接近すればデータを読み取るため、そのデータは入室とは判断できない。入室したのかもしれないし、退室の際にデータが読み込まれたのかもしれない。場合によっては近づいただけかもしれない。あくまでもこれは扉付近を「通過した」というデータであり入室もしくは退室といった行為を特定できない。意識せずに認識できるという特徴は、逆に取得したデータによって行動に意味付けができないということでもあるのだ。

では遠隔型を利用して行動を規定するにはどうしたらよいか?それは複数の機器を組み合せてより多くの情報を得ることである。コストとの兼ね合いでどのように機器を組み合せるかを検討しなければならない。

部屋の外側・内側にリーダを設けた場合、外側→内側の順番に認識すれば入室と判断できるし、内側→外側の順番ならば退室となる。外側だけ認識した場合は、近づいただけか、入室したが内側で認識しなかったということが考えられる。

(不確定の入室)
センサ類と組み合せて入室情報とともにデータキャリアを認識すれば入室、退室情報とともにデータキャリアを認識すれば退室と判断することもできる。

その他の方法として、押ボタンを押している間だけリーダが働くようにセットしておけば、意識的にボタンを押した時のみデータキャリアが認識するため、その情報を入室とみなすこともできる。